坪(ピョン)⇄㎡ 変換
韓国では部屋・マンション・土地の広さを평(ピョン)という単位で表します。じつはこれ、日本の「坪(つぼ)」とほぼ同じ——1평 = 1坪 = 3.305785㎡です。 だから韓国の「24평」は、日本人にはおなじみの約24坪(約79㎡)とイメージすればOK。数字を入れると、평・㎡・坪をリアルタイムで換算します。
📐 広さ早見表(평 → ㎡)
※ 평 = 坪なので、坪の数字は평と同じです。
| 평(= 坪) | ㎡(約) | だいたいのイメージ |
|---|---|---|
| 5평 | 16.5㎡ | コンパクトなワンルーム |
| 10평 | 33.1㎡ | 広めのワンルーム |
| 15평 | 49.6㎡ | 1〜2人暮らし |
| 20평 | 66.1㎡ | 小さめの2LDK |
| 24평 | 79.3㎡ | 新婚・少人数に人気のサイズ |
| 30평 | 99.2㎡ | ファミリー向け |
| 34평 | 112.4㎡ | 「国民平型」と呼ばれる定番 |
| 40평 | 132.2㎡ | ゆったりファミリー |
| 50평 | 165.3㎡ | 大型マンション |
🇯🇵 日本の「坪」「帖」との対応
韓国の평と日本の坪は、どちらも尺貫法から来た同じ単位で、1평 = 1坪 = 400/121㎡(約3.3058㎡)と定義まで一致します。ですから「30평のマンション」と聞いたら、まずは「30坪」と読み替えて構いません。日本の方にとって、韓国の面積単位は世界でいちばん想像しやすい部類に入ります。
「帖(畳)」に直したいときは、1坪 ≒ 2帖と覚えてください。日本の不動産広告では、畳数で広さを示すときに1畳を1.62㎡以上として計算するルール(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則)があり、3.3058 ÷ 1.62 ≒ 2.04帖になります。24평なら約49帖、34평なら約69帖ぶんの床面積です。
ただしこの1.62㎡は広告のための計算上の数字で、実物の畳の大きさは地域によって違います。京間(関西)は1枚およそ1.82㎡、中京間はおよそ1.66㎡、江戸間(関東)はおよそ1.55㎡で、西から東へ行くほど小さくなり、団地間はさらに小さくなります。同じ「6畳」でも、京間と江戸間では1.6㎡ほど差が出る計算です。ですから韓国の物件を「帖」に直して考えるのは、あくまで大きさの感覚をつかむためと割り切っておくほうが安全です。
おもしろいのは、坪も평も法律上は取引に使えない単位だという点です。日本は1966年に計量法で取引・証明をメートル法へ一本化しました。韓国も「계량에 관한 법률(計量に関する法律)」が法定計量単位以外を計量や広告に用いることを禁じており、2007年7月1日からは평の使用が取り締まりの対象になっています(違反には過料)。それでも両国とも、日常会話と口頭の説明では坪・평が今も生き残っている——という点までそっくりです。
🏢 韓国マンションの「◯タイプ」早見(参考)
韓国の物件情報では、法律上の面積は専有面積(전용면적)を㎡で、広告の通称は供給面積(공급면적)を평で表すことが多く、数字がズレて見えます。目安は下のとおりです。
| 専有面積(㎡) | 通称 | 供給面積の目安(평) |
|---|---|---|
| 59㎡ | 「59タイプ」 | 約24〜25평 |
| 74㎡ | 「74タイプ」 | 約29〜30평 |
| 84㎡ | 「84タイプ」国民平型 | 約33〜34평 |
| 114㎡ | 「114タイプ」 | 約45〜46평 |
⚠️ 平数を鵜呑みにできない3つの落とし穴
① 日本の広告は専有面積、韓国の平数は供給面積。 日本の分譲マンションで「84㎡」と書かれていれば、それは専有面積です。いっぽう韓国で「34평」と言うときの平数は、専有面積に階段・廊下・エレベーターなどの住居共用部分を足した供給面積(공급면적)を指すのが普通です。同じ住戸が、契約書では「전용면적 84㎡(約25.4평)」、広告では「34평」になります。34 × 3.3 = 約112㎡を日本式の専有面積として思い描くと、実際より3割ほど広く見積もってしまいます。
② オフィステル(오피스텔)はもっとズレます。 オフィステルは分譲面積として、駐車場や管理事務所などその他共用部分まで含む契約面積(계약면적)を使うことが多く、専用率(전용률)が半分程度まで落ちることも珍しくありません。アパートの専用率が70〜80%程度であることを思えば、同じ「10평」でも実際に使える室内の広さはまるで別物です。短期滞在の宿や賃貸を探すときは、平数ではなく전용면적が何㎡かを必ず確かめてください。
③ バルコニーは面積に入っていません。 韓国ではバルコニー(발코니)を「サービス面積(서비스면적)」と呼び、専有面積にも供給面積にも算入しません。しかも2005年12月の建築法施行令改正により、2006年1月からは避難空間などの安全基準を満たすことを条件に室内への拡張が正式に認められ、近年の新築はほぼ拡張された状態で引き渡されます。つまり数字の上では同じ84㎡でも、韓国の住戸のほうが実際に歩ける床は広いことがあります。②とは逆に、こちらは韓国側を過小評価しやすい落とし穴です。
もう一点だけ。韓国の전용면적は、壁の内側を測る안목치수(内法)で算定するのが原則です。いっぽう日本の分譲マンションの広告は壁の中心を測る壁芯(へきしん)面積、登記簿は内法面積——つまり日本では同じ部屋に2つの数字があり、広告に載るほうが数%大きく出ます。韓国の㎡と日本の広告の㎡を並べるときは、韓国側が内法・日本側が壁芯である分だけ、韓国のほうが控えめな数字になっていることも頭の隅に置いておいてください。
❓ よくある質問
1평は約3.3058㎡(正確には400/121㎡)です。逆に1㎡は約0.3025평。1辺が約1.818mの正方形が1평のイメージです。
はい、定義上まったく同じです。どちらも400/121㎡(約3.3058㎡)。1평 = 1坪なので、日本の方は坪の感覚がそのまま使えます。
約79㎡(約24坪)です。日本の2LDK前後にあたり、韓国では新婚さんや少人数世帯に人気のサイズです。
1평は約2帖です。日本の不動産広告の基準である1畳=1.62㎡で割ると約2.04帖になります。逆に日本でよく聞く「10帖の部屋」は、韓国式にいえば約4.9평(約16㎡)。ただし韓国では広さを畳の枚数で言う習慣がないので、現地では通じない言い方です。
判断材料にすべきは㎡で書かれた전용면적(専有面積)です。契約書・登記・公的な資料はすべて㎡表記で、しかも専有面積が基準になります。평は会話と広告のなかだけで使われる通称で、多くの場合は供給面積ベースなので、実際に住める広さより大きい数字が出ます。
「주택법(住宅法)」の定める国民住宅規模が、住居専用面積85㎡以下(首都圏を除く都市地域以外の邑・面地域では100㎡以下)と決まっていて、税制や住宅ローンの線引きに関わるからです。その上限をわずかに下回る84㎡が繰り返し建てられ、通称「国民平型(국민평형)」と呼ばれるようになりました。
はい。宅地・農地や店舗の広さも、会話では「50평のカフェ」のように평で語られます。ただし登記簿や売買契約書はやはり㎡表記です。土地は建物より数字が大きくなるぶん誤差も大きくなるので、平数を聞いたらその場で3.3を掛けて㎡に直す癖をつけておくと安心です。