韓国語で名前変換
名前をひらがな・カタカナで入力すると、ハングル表記に変換します。 カフェの注文、SNSのプロフィール、ハングルはんこ(도장)作りに。語頭の清音・長音・「っ」「ん」も、 韓国で使われる標準の表記ルールどおりに処理します。
ハングル表記があると助かる場面
- カフェやフードコートの注文 — 名前を口で伝えるより、スマホに保存した表記を見せるほうが早くて確実です。
- 韓国の友だちとの連絡先交換 — カカオトークのプロフィールをハングルにしておくと、相手が呼びやすくなります。
- ハングルはんこ(도장)や名入れグッズ — 彫る文字は注文前に確定させておく必要があります。
- 語学堂や短期レッスンの名札 — 最初の授業でほぼ必ず書くことになります。
かなとハングル、文字数が合わないのはなぜ?
変換してみて最初に「あれ?」と思いやすいのが、もとの名前と文字数が合わないことです。これはハングルの書き方の仕組みによるものです。かなは「か」で1文字・1音と決まっていてそれ以上分けられませんが、ハングルは子音の字と母音の字を組み合わせ、1音節ぶんを四角ひとつにまとめて書きます。四角の中身は、上か左に子音(初声)、その右か下に母音(中声)、さらに音節が子音で終わるときは下にもう一つ子音(終声=パッチム)が入ります。
この「下に入る一文字」があるおかげで、日本語の「ん」と「っ」は、独立した四角にならず前の字の足元に収まります。
- けんた → 겐타 … かな3文字が2ブロック。「け」の게に「ん」のㄴが下から入って겐になります。
- さっぽろ → 삿포로 … かな4文字が3ブロック。「っ」は사の下にㅅとして入り삿になります。
- さくら → 사쿠라 … 「ん」「っ」がなければ、かな3文字がそのまま3ブロックです。
逆に、長音の「ー」や「とう」の「う」は表記しないルールなので、ここでも文字数が減ります。ゆうこ→유코は2ブロック、しょうた→쇼타も2ブロックです。文字数が合わないのは変換の失敗ではなく、ハングルの側の書き方だと考えてください。
日本語にあって韓国語にない音は、こう置きかわる
ハングルは音を写す文字ですが、日本語と韓国語が持っている音はぴったり同じではありません。変換結果を見て戸惑いやすいのは、この3つです。
- ざ行 — 韓国語に「ざ」の音がないため자·지·즈·제·조になります(かずお→가즈오)。日本語の耳には一番違って感じられる部分です。
- 「つ」 — 쓰と書きます(なつみ→나쓰미)。津波が韓国語で쓰나미と書かれるのと同じ理屈です。
- 「ふ」 — 후になります(富士山→후지산)。
「思っていた読み方と違う」と感じたら
韓国語の平音(ㄱ·ㄷ·ㅂ·ㅈ)は、語頭では清音に近く、母音にはさまれると濁って発音されます。だから加藤=가토は「カト」、長野=나가노は自然に「ナガノ」と読まれます。文字の上では濁点がないように見えても、実際の発音はきちんと近づくというわけです。
もう一歩ふみこむと、両言語は子音を区別する「軸」そのものが違います。日本語は濁るか濁らないか、つまり声の有無で語を分けます。「かき(柿)」と「かぎ(鍵)」が別の語になるのはそのためです。いっぽう韓国語には濁音という区別がなく、代わりに息の強さで三つに分かれます —— 平音(ㄱ・ㄷ・ㅂ・ㅈ)、激音(ㅋ・ㅌ・ㅍ・ㅊ)、濃音(ㄲ・ㄸ・ㅃ・ㅉ・ㅆ)の3系列です。語頭のか行を가、語中のか行を카と書き分けるのは、この平音と激音の使い分けにあたります。
だから日本語話者には가と카の違いが聞き取りにくく、韓国語話者には「か」と「が」の違いが取りにくい。お互いさまだと思っておくと気が楽です。ちなみに「つ」に当てられている쓰は濃音のㅆを使う字で、日本語の名前で濃音が出てくるのはほぼこの一箇所だけです。
また「ら行」はㄹで書きますが、この音は日本語のラ行とも英語のR・Lとも少しずつ違います。りな→리나、はると→하루토のように表記自体は素直でも、耳に届く響きは微妙に変わります。少し違って聞こえても、それは変換ミスではなく言語ごとの音の違いです。
地名で確かめると、ルールがそのまま見える
この変換は思いつきの当て字ではなく、韓国の国立国語院「外来語表記法」に定められた日本語表記のきまりに沿っています。表記法の本体は「かなとハングルの対照表」と、そこに添えられた二つの短い決めごとだけです。第1項は促音「っ」をㅅに統一すること、第2項は長母音を別に表記しないこと。この二つを知っていれば、変換結果はほとんど予測できます。
おもしろいのは、表記法自身が例として日本の地名を挙げていることです。サッポロ→삿포로、トットリ→돗토리、ヨッカイチ→욧카이치が促音の例、トウキョウ→도쿄、オオサカ→오사카、キュウシュウ→규슈、ニイガタ→니가타が長音の例です。ご自分の名前の変換結果に納得がいかないときは、同じ音を含む地名を思い出してみてください。「とうきょうが도쿄なら、ゆうこは유코でいい」と、すぐ腑に落ちるはずです。
そしてもう一点。韓国では日本の地名・人名を漢字を韓国語読みしたものではなく、日本語の音のまま書くのが原則です。東京は「동경」ではなく도쿄、大阪は오사카。名前も同じで、あなたの名字の漢字が韓国語でどう読まれるかを気にする必要はありません。耳で聞こえるとおりに書く —— それがこのページのやっていることです。
表記はひとつに決めて、公式書類とは分けて使う
予約・搭乗・免税手続きなど、パスポートと照合される場面で使うのはローマ字表記です。ハングル表記は日常の呼び名として使うもの、と割り切ると迷いません。
そのうえで大切なのが綴りをひとつに統一すること。SNSのプロフィール、はんこ、友だちの連絡先で表記が揺れると、韓国の人には別人の名前に見えてしまいます。変換結果はスクリーンショットで保存しておき、いつも同じものを見せるのがおすすめです。
よくある質問
韓国では日本人の名前も姓と名を続けて書きますか?
韓国の人の名前は김민준のように続けて書きますが、日本人の名前は姓と名の間を空けて書くのが一般的です(무라카미 하루키 のような形)。ニュースや書籍でもこの書き方が主流なので、名札やプロフィールも同じにしておくと自然です。
カフェで名前を聞かれたら、長い名前はどうすればいいですか?
大手チェーンは番号や振動ベルで呼び出すので、名前を聞かれるのは個人経営の店やニックネーム登録のときくらいです。韓国の名前は3文字が多く、4文字以上は聞き取りにくいので、はると→하루(ハル)のように最初の2文字だけ伝えると一度で通じます。
名前のうしろにつく「〜아/〜야」は何ですか?
親しい相手を名前で呼ぶときの、呼びかけ専用の形です。名前の最後に子音(パッチム)があれば〜아、母音で終われば〜야がつき、민준(ミンジュン)아、하루토(ハルト)야のようになります。年上の人や初対面の相手には使わず、名前+씨(ッシ)が無難です。
ハングルの名前を伝えれば、カカオトークで友だち追加してもらえますか?
できません。カカオトークはプロフィール名では検索できず、電話番号・カカオID・QRコードのどれかが必要です。その場でQRコードを見せ合うのが一番早く、呼び名としての表記は追加が済んだあとにプロフィールへ設定すれば十分です。
ハングル表記を使って自己紹介するには、何と言えばいいですか?
「저는 ○○예요(チョヌン ○○イェヨ)」または「저는 ○○이에요(〜イエヨ)」です。どちらになるかは名前の最後の四角にパッチムがあるかどうかで決まり、母音で終われば예요、パッチムで終われば이에요がつきます。日本語の名前はかなが母音で終わるので、ほとんどが예요になります —— 사쿠라예요、유코예요、하루토예요。「ん」で終わる名前だけが例外で、けん→겐이에요となります。もう少しあらたまった場なら、パッチムに関係なく「저는 ○○입니다(〜イムニダ)」が使えます。
スマホでハングルを入力できるようにしておいたほうがいいですか?
店名や駅名を検索するときに役立つので、旅行前に入れておく価値はあります。iPhoneもAndroidも、設定のキーボード(言語)の項目から韓国語を追加するだけです。パソコンやフルキーボードの標準配列は두벌식(トゥボルシク)といい、1982年に韓国の国家標準として定められた配列です(規格番号は当初のKS C 5715から、現在のKS X 5002に引き継がれています)。左手側に子音、右手側に母音が並んでいて、子音→母音(→子音)の順に打つと四角が自動的に組み上がります。スマホには12キーの천지인(チョンジイン)という配列もあり、フリック入力に慣れた方はこちらのほうが速いこともあります。まずは変換した自分の名前を打てるようにすると、配列の感覚がつかめます。