パーソナルカラー自己診断

韓国ではパーソナルカラー診断が大人気で、ソウルのサロンは予約でいっぱい。12の質問に答えるだけで、 イエベ春・ブルベ夏・イエベ秋・ブルベ冬の4タイプをセルフチェックできます。似合う色パレットと韓国コスメ選びのコツつき。

ℹ️ これは血管の色・ゴールドとシルバー・日焼けの仕方など、定番のセルフチェック項目を使った簡易診断です。 照明や画面の設定によって見え方が変わるので、正確に知りたい方はソウルでプロのドレープ診断を受けるのがおすすめ。 江南(カンナム)や弘大(ホンデ)にはパーソナルカラーサロンが多く、日本語対応のお店もあります。

パーソナルカラーは「肌の白さ」を測るものではありません

診断が見ているのは肌の明るさそのものではなく、肌・髪・瞳に共通する色み(黄みが強いか、青みが強いか)と、明るさ・鮮やかさのバランスです。だから同じくらい色白の人でもイエベ春とブルベ夏に分かれますし、日焼けした肌でもイエベ秋とブルベ冬の両方があり得ます。

「似合う色」とは、顔のそばに置いたときに顔色が明るく見え、影やクマが目立たなくなる色のこと。上の12問は、サロンで実際に見られている観察ポイントを、自分でチェックできる形に置き換えたものです。

ちなみに日本でおなじみの「イエベ・ブルベ」はイエローベース・ブルーベースの略で、肌の下に隠れている色みを「ベース(土台)」と呼ぶ言い方です。韓国では同じものを웜톤(ウォームトーン)・쿨톤(クールトーン)、つまり「トーン(調子)」と呼びます。指している中身はほぼ同じですが、売り場や通販サイトで通じるのは後者だけなので、日本語の略語のまま伝えても話が噛み合いません。

結果の読み方 — 4タイプは線引きではなくグラデーション

  • まずベースを押さえる — イエベ(春・秋)かブルベ(夏・冬)か。ここさえ合っていれば、買い物での大きな失敗はかなり減ります。
  • 次に明るさと鮮やかさ — 同じイエベでも、春は明るく澄んだ色、秋は暗く落ち着いた色が得意です。
  • 2タイプが僅差でも問題なし — 境目の人は珍しくありません。両方のパレットから、明るめ・くすみ少なめといった共通点のある色を選べば外しにくくなります。

サロンによっては4タイプをさらに細かく分けることもありますが、旅行中の買い物なら4タイプで十分に役立ちます。

ただ、細分化の中身を知っておくと、サロンで言われた言葉が理解しやすくなります。細かく分けるときに使う軸は①ウォームかクールか ②明るいか暗いか(明度) ③澄んでいるか濁っているか(彩度)の3つです。韓国でいちばんよく見かけるのは4タイプを2つずつに割った8タイプで、「봄 라이트(春ライト)」「봄 브라이트(春ブライト)」「여름 라이트(夏ライト)」「여름 뮤트(夏ミュート)」「가을 뮤트(秋ミュート)」「가을 딥(秋ディープ)」「겨울 브라이트(冬ブライト)」「겨울 딥(冬ディープ)」という並び。さらに12タイプ・16タイプまで割る流儀もありますが、どこまで細かく分けるかは店によって違います。日本の4シーズン診断より呼び名が長くなるのはこのため。頭の「봄・여름・가을・겨울」さえ聞き取れれば、あとに続くのは明るさと鮮やかさの話だと思って差し支えありません。

よくある誤解 4つ

  • ブルベ=色白、ではない — 色みと明るさはまったく別の軸です。
  • 日焼けでタイプは変わらない — ただし見え方は変わるので、海やアウトドアの直後の自己診断は避けたほうが無難です。
  • 似合わない色を着てはいけない、わけではない — 顔から離れるボトムス・靴・バッグなら影響はごくわずか。どうしても着たい色は顔まわりを避けて使う手もあります。
  • 自撮りでは判定できない — スマホの自動補正と照明で色みが変わります。判断は自然光の下、メイクを落とした状態で。

日本で受けた診断と結果が食い違うとき

日本にはパーソナルカラーの検定がいくつもあります。日本カラリスト協会のパーソナルカラリスト検定、日本パーソナルカラー協会の色彩技能パーソナルカラー検定、日本カラーコーディネーター協会の色彩活用パーソナルカラー検定などで、いずれも民間団体が運営する検定であり、拠って立つ理論や区分の仕方は協会ごとに違います。国が定めた唯一の物差しがあるわけではありません。

韓国のサロンも事情は同じです。当てるドレープ(色布)の種類と枚数、部屋の照明、細分化の粒度が店ごとに違います。つまり日本で「ブルベ夏」と言われた人が、韓国で「여름 뮤트」や「봄 웜톤」と判定されることは十分あり得ますし、それはどちらかが間違っているという話ではなく、物差しが違うだけということが多いのです。

そこで実用的なのは、判定名を持ち帰るのではなく「顔まわりに置いたとき明るく見えた色」を具体的に覚えて帰ることです。ラベルは店を出た瞬間から使い道が減っていきますが、実際に映えた色の記憶は、日本に帰ってからの買い物でもそのまま効きます。写真を撮らせてもらえるなら、当たりだった布を並べて1枚撮っておくと確実です。

韓国のコスメ売り場での使い方

韓国のコスメサイトや店頭では웜톤(ウォームトーン)・쿨톤(クールトーン)という表記をよく見かけます。自分のタイプを韓国語で覚えておくと商品選びが一気に早くなります —— イエベ春=봄 웜톤、ブルベ夏=여름 쿨톤、イエベ秋=가을 웜톤、ブルベ冬=겨울 쿨톤

ファンデーションは21号・23号のような号数表記が主流で、同じ号数でも黄み寄り・ピンク寄りに分かれます。テスターは手の甲ではなくフェイスラインに1本引いて、肌から浮くか沈むかを見るのが確実です。

この号数表記は、日本のベースメイクの並びとは考え方そのものが違います。日本の百貨店ブランドではオークル・ピンクオークル・ベージュオークルのように「色みの名前+番号」で表すのが広く使われていますが、韓国式は数字が明るさを表し、数が小さいほど明るくなります。13号はかなり明るめ、21号は韓国の女性の平均的な肌の明るさに近い基準の号数で、23号はそこから一段暗め。日本の売り場の感覚だと21号が「明るめ」に当たることが多い、と覚えておくとずれにくくなります。そこに末尾のC(クール=ピンク寄り)・N(ニュートラル)・W(ウォーム=黄み寄り)が付いて色みを示すので、「21C」なら「21号の明るさ×ピンク寄り」という読み方に。ブランドによってはCの代わりにP(ピンク)、Wの代わりにY(イエロー)を使うこともあります。

この二つの表記に公式な対応表はないので、日本で使っている番号をそのまま置き換えることはできません。同じ号数でも中身の色はブランドごとに違うため、最後に頼れるのはテスターだけです。もうひとつ、売り場の照明は暖色寄りで肌がきれいに見えるようにできています。テスターを引いたら入り口や窓ぎわなど、外光の入る場所まで持っていってもう一度見る。この一手間だけで、帰国後に「思っていた色と違う」となる確率がかなり下がります。

よくある質問

サロンの診断はどうやって予約して、当日は何をしますか?
予約はネイバー予約(네이버 예약)や店のSNSから取るのが一般的で、料金と所要時間は予約ページに書かれています。当日は顔の下に色布(ドレープ)を次々に当てて候補を絞り込み、最後に似合う色を並べたカードや診断シートを渡してくれる店もあります。人気店は当日枠が埋まりやすいので、日程が決まったら早めに押さえておくと安心です。

パーソナルカラー診断に公的な資格や統一基準はありますか?
ありません。分類の細かさも判定の手順も店ごとに違うため、同じ人が別の店で違う結果になることもあります。「唯一の正解」があるものではなく、買い物の失敗を減らすための道具、くらいに構えておくとちょうどいい距離感です。

診断結果は髪色や眼鏡のフレーム、アクセサリーにも使えますか?
むしろそちらのほうが効きます。髪色・眼鏡のフレーム・ピアス・マフラーは顔のすぐそばに来るので、影響が大きい部分です。金属色はイエベならゴールド系、ブルベならシルバー系が合わせやすい、という目安がよく使われます。韓国は眼鏡店もアクセサリーの店も多く、試しやすい分野です。

売り場で自分のトーンを韓国語でどう伝えればいいですか?
「저는 봄 웜톤이에요(チョヌン ポム ウォムトニエヨ/私は春ウォームトーンです)」と言えば通じます。おすすめを聞くなら「이거 쿨톤한테 어울려요?(イゴ クルトネハンテ オウルリョヨ/これはクールトーンに似合いますか)」。トーンの表記は通販サイトのレビューにもよく出てくるので、覚えておくと帰国後の買い物にも役立ちます。

韓国のサロンでは骨格診断や顔タイプ診断も一緒に受けられますか?
パーソナルカラーに체형진단(体型診断)・골격진단(骨格診断)・얼굴형 진단(顔タイプ診断)を組み合わせたコースを用意しているサロンがあります。内容は採寸、顔の大きさの計測、ドレープを使った似合う形の確認などさまざまで、日本の骨格診断でおなじみのストレート・ウェーブ・ナチュラルという3分類がそのまま使われるとは限りません。区分の仕方も所要時間もコースごとに大きく変わるので、予約の前に何がどこまで含まれるのかを確認しておくと、当日「色だけのつもりが半日かかった」というずれが起きにくくなります。

春夏秋冬に分ける考え方は韓国で生まれたものですか?
いいえ。四季で分ける枠組みはアメリカのカラーコンサルティングから生まれたもので、1980年に出たキャロル・ジャクソンの著書『Color Me Beautiful』が世界的に広めました。韓国が独自につくったのは分類そのものではなく、その周りの文化のほうです。診断サロンが街に密集し、通販サイトのレビューにも店員さんの説明にも「웜톤・쿨톤」が当たり前に出てくる。この浸透ぶりが、韓国でパーソナルカラーが「現地発祥」のように感じられる理由です。

執筆・管理:OPDADA(韓国在住)· 最終確認 2026年8月 · 誤りにお気づきの方はお知らせください